すべり台(仮)

本日もおすべりしてます

小悪魔

どうも何も無さすぎると態と何かを起こそうと頭が働いていることに気付く。眼差しはどっしりと一点を見つめ重い。頭の中だけチカチカと光が明滅して煩く、呼吸はかえって落ち着いている。どうして同じことを繰り返すのか、自分の身体の中を探って知ることでより自分を深く理解し許すことが出来るのではないか…。

ぼんやり頭を占めようとするのはアルコール類。どれ、という具体的なものは無い。なんでもいい。けれどもう無闇矢鱈に手を出して体内に取り入れたいという欲望は既に手放した。瞬時に「酒」と脳に思い浮かぶたけ。咄嗟にプルタブを開けるなんてことにはならないけど、そうすぐに消えてくれる訳じゃあない。そこでそうかじゃあ果たして今実際に酒を飲みたいのか?では何を?具体的にそれは今この家にあるものか?と考える。そうしてもし飲んでしまった、その後について想像する。自分の本来達成したいと思っている真逆の事を私はもう自分の意識がある限りはしたくない。この体に残った不快感の原因が何なのか忘れた訳ではないだろう。最後の飲酒から5日も経つのに未だ私の体も頭も重く沈んだままじゃないか。もちろん飲酒だけのせいにする気は無い。気候、月の物、その作用から来る運動不足。ただこれらのゆるみが引き金になって「少し酒をのんでもいいかな」に繋がるということは深く実感している。しめて、しめて、ゆるんで、おちて。その必要はないのだと自分に言い聞かせて理解してもらいたい。罪の意識に苛まれるから必要もない責め苦を自分に課すのだと頭では分かっている。だからこその訓練、とでもいおうか、自分の身をもって何度も何度も試す他ないのではないかと…いやそんなことをしていればあと1ヶ月後には見ていられない程に落ちに落ちているかも分からない。そう考えると怖くて悲しくて逃げ出したくて腹の中に言い様のない嫌な気分が広がって、それを洗い流したくて炭酸を流し込もうとする。これがよくない飲み方なんだろうな。ほんとはもっと楽しくお酒が飲めたらいいのに。

多分ここまで考えている時はあんまりよろしくないのも知ってる。どうか飲みませんように。